2023年2月15日 (水)
「下の前歯の歯茎の腫れと、歯ブラシをする時に歯茎から出血するのが気になる」とご相談をいただきました
まず歯茎の状態を調べるため歯と歯茎の溝の「歯周ポケット」の検査をしました。
検査の結果、歯茎に炎症が起こって腫れており、特に下の前歯の歯茎はポケットが深く、普段の歯磨きによるプラークコントロールがうまくいっておらず、歯茎の発赤があり、出血を伴う「歯周病」でした。
歯と歯茎の境目や深くなった歯周ポケットの内側には、細菌の塊が石のように硬くなった「歯石」が付着しており、歯周病を進行させていました。
歯と歯茎の境目と歯周ポケットの中を専用の器具でクリーニングして歯石を除去するとともに、患者様に効果的な歯磨きの方法を指導して、歯茎の腫れを改善する治療を行いました。
歯周ポケットの中の歯石を除去するときは痛みが出やすいため、麻酔をしながら少しずつクリーニングを進めました。
歯石を除去して歯茎の腫れが治まると、今まで隠れていた歯の根っこの部分が見える「歯肉退縮」を起こす可能性があります。
この歯茎の変化は良好な治療結果であることを初めにしっかりと説明し、患者様にご納得いただきました。
原因となる歯石をしっかり取り除き、患者様にも日々の歯磨きをとても頑張っていただいたことで、プラークコントロールが改善し、歯茎の発赤も落ち着きました。
また、腫れのあった歯茎も落ち着いており、出血もなくなりました。
患者様からも「歯磨きの時にいつも気になっていた出血がなくなってとても嬉しい」と喜びのお言葉をいただき、私共も大変嬉しく思っております。
・歯周病が進行していたり知覚過敏がある方は、歯石を除去したあとに冷たい物などがしみる場合があります。
・治療が終わったあとも十分なセルフケアが必要です。適切にケアがされない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります。
■年齢・性別
60代女性
■診療種別
保険診療
■治療期間
約1年
■およその金額
20,000円(保険診療3割負担)
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