2022年10月26日 (水)
「笑った時に八重歯の上に唇が乗っかるのが嫌で、小さい頃から八重歯がコンプレックスだった。マウスピース矯正を検討している」とご相談を受けました。
診察したところ、左右上の前歯(犬歯/3番)が外に出ていることで八重歯が目立っており、噛み合わせも受け口気味でした。
診察内容をお伝えしたところ、受け口についてはこれまで気にされたことはなかったようですが、「これを機に受け口の状態も改善したい」とおっしゃっていました。
マウスピース矯正を希望されている理由について詳しくカウンセリングを進めると、友人から「ワイヤー矯正は痛い」と聞いていたので敬遠されていたようです。しかし、矯正の知識については他の歯科医院でも話を聞いたことがなく、ネットで調べたことがある程度だそうで、「マウスピース矯正以外の治療についても詳しい説明を受けたい」とご希望されました。
当院が行っている矯正治療は、歯に装置を接着しその上にワイヤーを通して歯を動かす「ワイヤー矯正」と、取り外しが可能なマウスピースを装着する「インビザライン矯正」の2種類で、それぞれの治療法を詳しくご説明しました。
患者様から「ワイヤー矯正だと歯磨きが難しそうで、虫歯になるのが怖い。痛みが少なくて歯磨きもしやすい治療がいい」とのご希望があったので、インビザラインをご提案しました。
また、歯を動かすスペースを確保するために、上下左右の親知らず(第3大臼歯/8番)を4本抜いてから、インビザラインを始めた方がいいこともお伝えしました。
患者様のご了承も得たので、まずは上下左右の親知らずを抜歯し、患者様のお口の中の状態を正確に把握するために精密な検査を行ってから、インビザラインによる矯正治療を開始しました。
受け口を改善する際には、口元が前に出ないように特に注意を払いました。また、定期的にレントゲン撮影を行い、歯の根っこが吸収されていないことを確認しながら、安全に治療を進めました。
治療開始から1年が経過した時点で、上下左右の犬歯は綺麗に並び、受け口も改善しました。
現在は、矯正前の状態に戻ってしまう「後戻り」がないよう、上下の前歯を固定して経過観察をしています。
マウスピースを付け替えた後の数日間は、歯が移動する関係で多少の痛みがあったようですが、「日常生活に支障をきたすような痛みではなかったので安心しました」と治療のご感想をいただきました。
また、矯正を始める前はついお菓子を食べるなどの間食が多かったそうですが、インビザライン治療中は食事の度に歯磨きとマウスピースの洗浄を行うことが大変で「間食が減り少し痩せました」と喜ばれていました。
・治療による歯の動きに伴って、痛みや違和感を感じる場合があります。
・他の矯正治療と同様で、正しい歯磨きと定期的なメンテナンスを行わないと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
年齢・性別
20代女性
診療種別
自由診療
治療期間の目安
約3年間
治療回数の目安
―
治療費総額の目安
インビザライン装置料:930,000円
カテゴリー: 未分類
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